最近、自分の中で感じていることがあります。

人はよく、「自然体で生きたい」と言います。

でも、その“自然”というものには、実は二種類あるのかもしれません。

一つは、何も考えず、何も意識せず、ただ無意識のまま生きている自然。

もう一つは、一度いろんなことに気づき、もがき、悩み、考え抜いた先で、また戻ってくる自然です。

人は本来、何も考えずに生きている時、自然そのものなのかもしれません。

ただ日々を過ごし、無意識の流れの中で、生かされるように生きている。

でも、ある日突然、人は気づいてしまう時があります。

「自分は生きているんだ。」と。

そこから、人は“生きよう”とし始めます。

もっと良くなろう。

もっと成長しよう。

もっと理解しよう。

もっと自分を高めよう。

そうやって、もがきながら、自分の意思で生きようとする。

でも、その“生きようとする力”を突き詰めていくと、どこかで疲れてしまう時が来るのだと思います。

そしてまた、人は少しずつ、“生かされている”という感覚へ戻っていく。

それは、最初の頃の、何も知らない無意識な自然とは少し違います。

一度、気づいてしまった。

一度、悩んだ。

一度、自分で生きようともがいた。

その上で、また自然へ戻っていく。

だからこそ、その自然は、以前よりも柔らかく、深いものなのかもしれません。

人はよく言います。

「何も知らない人の方が幸せだ。」と。

確かに、気づかなければ苦しまなかったこともあるのだと思います。

気づいてしまったばかりに、失われる幸せもある。

でも、その“気づき”を通り抜けた先で、また人は自然へ戻っていけるのかもしれません。

それは、ただ無意識で生きている自然ではありません。

一度、自分というものを深く見つめた上で、また肩の力を抜いて、生かされる感覚へ戻っていく。

最近、自分の中で感じている“自然へ戻る”という感覚は、きっとそういうものなのだと思っています。