最近、自分の中で、物欲やアップデート欲求について考えることがありました。

きっかけは、マウスでした。

もともとロジクールのマウスを使っていたのですが、スクロールの感覚に少しストレスを感じて、Magic Mouseを使ってみたいと思い、購入しました。

すると今度は、Magic Mouseのクリック音が少し気になるようになり、

「もっと静かに使うなら、トラックパッドの方が良いのではないか。」

そんなふうに、また次の欲求が生まれてきました。

その時、ふと思ったのです。

物欲というのは、終わりがないのかもしれない、と。

もちろん、より良くしたいと思う気持ちは悪いことではありません。

快適さを求めたり、改善したり、アップデートしていくことは、人間らしい向上心でもあると思います。

でも、その向上心の裏側には、

「今のままでは、どこか足りない。」

そんな不足感や欠乏感も、同時に存在しているのではないかと思いました。

もっと良くしたい。

もっと快適にしたい。

もっと理想へ近づけたい。

そう思えば思うほど、“今ここ”にあるものを、無意識に不足として見続けてしまう。

その構造に、僕は今回初めて気が付きました。

そして、その時にふと、

「このままでも、もう十分なんじゃないか。」

そんな感覚が、自分の中に生まれました。

今の環境でも、ちゃんと作業はできている。

今ある道具でも、十分便利に使えている。

それなのに、次々と新しい欲求が生まれてくる。

もちろん、改善することや工夫することは素敵なことです。

でも、ずっと不足を追いかけ続けてしまうと、人はいつまで経っても“満たされない側”へ立ち続けてしまうのかもしれません。

だから最近は、

「もっともっと。」

ではなく、

「このままでもいいんだ。」

と思える感覚を、大切にしたいと思うようになりました。

満たされていないから求めるのではなく、

今でも十分満ちている。

その上で、もし面白そうだから試してみたいなら、遊びとして触れてみる。

そんなふうに物と向き合えた時、人はもっと穏やかに、豊かに暮らせるのかもしれません。

これからは、アップデートばかりを追い続けるのではなく、“今あるものを味わうこと”も忘れずにいたいと思いました。