人と話していると、頭で考えて言葉を選ぶ場面があります。

どう伝えようか。

どんな言い方なら伝わりやすいか。

そうやって、言葉を整えながら話すことも、とても大切なことだと思います。

けれど一方で、人とのコミュニケーションには、もっと直感的なやり取りもあるように感じています。

たとえば、「これを言おう」と思った瞬間に、自然と言葉が出ることがあります。

言うかどうか迷う前に、もう言葉になっている。

そこには、あまり理屈が入っていません。

逆に、「これを言って大丈夫かな」「こう言った方がいいかな」と考え始めると、そこには理性が入り始めます。

もちろん、それが悪いわけではありません。

場面によっては、慎重に言葉を選ぶことも必要です。

ただ、人と人とのやり取りの中には、直感で交わされるコミュニケーションだからこそ生まれるものもあるように思います。

相手の表情や空気感を感じながら、瞬間的に言葉を返す。

そのやり取りは、とても速く、ほとんど反応に近い。

まるで、お互いの感覚がその場で自然に反応し合っているような感覚です。

人間には「ミラーニューロン」という仕組みがあると言われています。

相手の動きや感情に反応し、無意識に共鳴する働きです。

だからこそ、こちらが自然体で直感的に話すと、相手も自然と柔らかく反応してくれることがあります。

逆に、こちらが論理的に整理して話せば、相手もまた論理的に返してくる。

人は、思っている以上に、お互いの空気や温度を映し合いながら会話しているのかもしれません。

だから私は、言葉を丁寧に整えることも大切にしながら、一方で、直感から自然に出てきた言葉も大事にしたいと思っています。

考え抜いた言葉だけでは届かないものが、瞬間的なやり取りの中にはある。

そんなことを、人との会話の中で感じています。