子どもと向き合うときに、私が大切にしていることがあります。
それは、子どものペースに合わせて会話をすることです。
少し姿勢を低くして、できるだけ目線を近づける。
そして、目を見て、ゆっくりと言葉を手渡すように伝える。
大人の都合で話を進めるのではなく、その子が受け取れる速さや理解の段階に合わせて、丁寧に伝えていくことを意識しています。
また、大切にしているのは、「本当に理解しているかどうか」をきちんと見ていくことです。
「わかった」と口では言っていても、その言葉の奥にある理解までは、すぐには見えないこともあります。
だからこそ、子どもの言葉や表情、反応をよく見て、その子なりにどう受け取っているのかを、やさしく読み取っていくことが大切だと思っています。
子どもはそれぞれに、自分なりの価値観と今の成熟度を持っています。
その段階に寄り添いながら、無理に引き上げるのではなく、少しずつ一緒に進んでいく。
その積み重ねの中で、ことばはただの情報ではなく、安心や信頼として伝わっていくのだと思います。
子どもの目線に立ち、同じ高さで向き合うこと。
そこから始まる会話は、きっとその子の中に静かに根づいていくのだと感じています。