中庸とは、単に真ん中を取ることではありません。
何か一つを絶対の正解と決めつけないこと。
何か一つに原因を限定しないこと。
何か一つの考え方に偏り過ぎないこと。
そのような姿勢のことだと思っています。
人はそれぞれ異なる人生を歩んでいます。
異なる経験をし、異なる価値観を持ち、異なる景色を見ながら生きています。
だからこそ、自分に見えていることや、自分が正しいと思っていることも、絶対的な真実とは限りません。
それはあくまで、自分という人間を通して見えたひとつの見方に過ぎないのだと思います。
そのため私は、できるだけ余白を残しておきたいと考えています。
「私はこう思います。」
「こういう考え方もあると思います。」
そのような形で、自分の考えをお伝えすることはできます。
しかし、その先をどう受け取り、どのように判断するかは、その人自身の意思によるものです。
相手には相手の人生があります。
相手には相手の価値観があります。
相手には相手の選択があります。
だからこそ、自分の考えを押し付けるのではなく、相手が自由に考え、自由に選べる余地を残しておきたいのです。
私は、その余白こそが、人への敬意であり、中庸の大切さなのではないかと思っています。