私は昔、自分の感情とよく戦っていました。
少し不安になる。
少し違和感を覚える。
少し気持ちが落ち込む。
そんな時、その感情がなぜ湧いたのかを考え、どうすれば揺れなくなるのかを考えていました。
感情の揺れをなくそうとしていたのです。
しかし、長いこと自分の感情と向き合ってきて、最近ひとつ思うことがあります。
感情は、そもそも揺れるものなのではないかということです。
日によって気分は変わります。
仕事をしていても、嬉しいこともあれば嫌なこともあります。
人と関われば、安心することもあれば、モヤモヤすることもあります。
ふと昔の写真を見て切なくなることもあります。
そんな小さな感情の変化が、毎日のように訪れます。
私はどちらかというと感受性が強い方なのかもしれません。
人よりも細かな感情の動きに気づきます。
そのため、小さな揺れを大きな揺れとして感じることもあります。
しかし、最近は思うのです。
揺れること自体は悪いことではないのだと。
むしろ、人間だからこそ揺れるのだと思います。
以前は、感情が揺れるたびに理由を探していました。
なぜだろう。
どうしたら揺れなくなるのだろう。
どうしたら平静でいられるのだろう。
そんなことばかり考えていました。
でも今は少し違います。
「ああ、今日も揺れているな」
そう思うだけです。
不安な日もあります。
気分が乗らない日もあります。
少し悲しくなる日もあります。
でも、それらは特別なことではなく、人間として生きている以上、ごく自然なことなのだと思うようになりました。
感情は天気のようなものです。
晴れの日もあれば、曇りの日もあります。
雨の日もあります。
そして天気が毎日変わるように、感情もまた毎日変わります。
だから、無理に変えようとしなくてもいい。
無理に消そうとしなくてもいい。
ただ、「今日はこんな気分なんだな」と感じていればいい。
大切なのは、感情が揺れないことではなく、揺れながらも自分の土台を失わないことなのかもしれません。
風が吹けば木はしなります。
でも、根が張っていれば倒れません。
人も同じです。
感情は揺れる。
それでいい。
むしろ、それが人間らしさなのだと思います。
最近の私は、そんなふうに思っています。